スリランカ

チャイナリスクとスリランカ投資

 

20世紀末からであろうか、気が付けばどこもかしこも中国製品で溢れるようになりました。日本のみならず世界中この有様です。それもそのはず、中国元の対外通貨価値が低く労働賃金を格安で確保できるのだから、世界中の先進国が我先にと投資を続けてきたのも頷けます。バブル景気崩壊後の日本にとって、中国市場は恵みの存在だったのかもしれませんね。
元の対外価値が低水準の間は華でしたが、貿易黒字が積み重なると先進諸国から次第に圧力を掛けられ、通貨価値を上げざるを得なくなり、2017年現在では米国トランプ政権の餌食になるほど。
過去の日本も1ドル=360円からスタートし、スミソニアンレート(1ドル=308円)を経て変動相場制へと移行。貿易黒字が明白になると先進国から圧力を掛けられ、1ドル=240円、120円台へと、僅か30年で半ば強引に引き上げられたことは記憶に新しい。
現実問題として2桁台の成長を続けてきた中国経済に陰りが見え始め、ついにノビシロが見えなくなり始めました。
既に次の投資先として、以前は“BRICs”の中の“C”(China)以外の国、“B”(Brazil)“R”(Russia)“I”(India或いはIndonesia)に熱視線が注がれたこともありましたが、昨今では総じて不調。そのまた先の投資先として“VISTA”地域、“V”(Vietnam)“I”(Indonesia)“S”(Aouth Africa)“T”(Turkey)“A”(Austoralia)への進出も一時は良かったものの今や鈍化。日本企業も中国意外の進出先探しに困惑している様が伺えます。
そんな中、新たな進出先としてスリランカが注目を集め、多くの企業が熱視線を浴びせています。
スリランカが投資先として変身するに、実は十分な可能性を秘めていることをご存知でしょうか。以下にそのポイントを挙げてみたい。

 

■国土が程よくコンパクトにまとまった島国のため、扱いやすく全土を発展させやすい。
■アジアの南部、東西のほぼ中間に位置するため、各方面の出入りが容易。
■気候にバラエティーがあり、暑いだけではなく紅茶栽培が行われている冷涼な丘陵地帯もある。
■世界遺産を備える有数の観光地である。
■4大宗教が集結する文化は先行するシンガポールと共通。
■やり方次第ではスリランカをインド進出の玄関口として考えられ、10億人のマーケットへの足がかりに出来る。

 

とはいえ、実際問題として全ては今後のスリランカ情勢安定化に掛かっています。
スリランカに詳しい方ならばこれまで内戦が続き、価値ある国土を台無しにして現在に至っていることをご存知でしょう。中にはスリランカへの進出を諦めた企業も少なくはないでしょうし、旅行を躊躇した観光客もいたはずです。
内戦は終わって数年が経ち、スリランカは不安定ながらも高度成長の道を歩み始めています。誰も先のことは読み取れませんが、投資先としてスリランカも選択肢に加えてみてはいかがでしょうか。

 

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