スリランカ

スリランカでプロレス(格闘技)興業の可能性を探る

 

深く掘り下げてみると十分すぎるほどの説得力と可能性を秘めているスリランカでのプロレス展開。そもそもスリランカには西洋のボクシング、日本の武術、タイのムエイタイのような「国技」というものがありません(……というのは嘘で、過去に南インドから攻め込まれたときに対大人数のスリランカ式格闘技“アムガンポラ”がありますが、敵に戦術を知られてはならないシークレット扱いだったため、広くは知られていません)。
スリランカ人は格闘技自体に興味がないのかというとそうでもなく、実はその逆、興味を抱く方が多いのです。
以前、日本の大学に留学中のスリランカ人宅にお邪魔したことがありますが、その仲間10人くらいが集まってテレビに噛り付き、PRIDEやK1の試合を観戦していて度肝を抜かれたことを思い出します。確認のため、彼らにこのような放送に興味があるのか尋ねてみましたが、全員が口を揃えて「日本での楽しみの一つが格闘技観戦だ」と答えました。
コロンボ市内の電気店に展示されているテレビに群がっている市民を目撃し、「どうせまたクリケットの観戦だろう」と高を括り、迂闊にも通り過ぎようとしたところ、念のため放送内容を確認するとクリケット中継ではなくアメリカWWEプロレスの衛星放送でした。また、その足でペッターの街を歩いてみれば、レイ・ミステリオやカート・アングルなどのWWEスターレスラーのグッズ(正規品か否か不明)が販売されていることにも驚きました。
よくよく考えてみると、数年前からスリランカ人が留学目的で日本に滞在する機会が増え、昨今では大学に籍を置いての経済や理工学等の学習のみならず、プライベートで「空手」や「合気」といった武道学習を目的とする者もいます。例えば空手ですが、スリランカでは人気が高く、空手の発祥の日本で黒帯を取れたらスリランカ本国で道場を開くことが可能となり、ビジネスとして成り立つのだというからビジネスチャンスは計り知れません。
更に調べを進めてみると、過去にK1のリングに立ったスリランカ人がいたことも判明(管理人の親友サマラ・グナラタナ氏)。他には角界入りしたことのあるスリランカ人も存在する。ここまで情報が集まると、スリランカ人の格闘技好きは状況証拠としては十分。
現時点では前述の通りWWE中継が衛星にて放映され、スリランカのマーケットでは好評を博していて、プロレス以外の本格格闘技も人気が高い。では、MADE IN JAPANの格闘関連放映も、スリランカマーケットでも十分通用するのではないかと思う。予断ですが、数年前のアメリカ本土では全日本・新日本プロレスの映像を収録した海賊版ビデオが飛ぶように売れ、ブームになった事実があります。

 

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